私の母は編み物をし、押絵という布で絵を描くようなことも やっていた。
しかし三人の娘は誰一人 お裁縫得意のものは
おらず、不思議だった。
裁縫もダメなら 料理も苦手だった。
母も 料理がうまくはなかった。
娘三人ともダメだった。
しかし それがだめということで 誰も気にしてはいなかった。
能天気に 好きなことに時間を使っていた。
いわゆる
ぼぉっと していた。
先日 洋裁の達人に あなたすごいわね。なんでも 作っちゃうんだから
と ほめた。
私なんか 何にも 得意なものなんて ないのよ
と 言ったら
彼女 曰く
ファッションがうまいわよ
と