連載:人生観

自生の道

人生の道
生命が生命として存在し、生きとし生けるものとして生きていく上においては、そこには平坦な道が続いているわけでなく、山あり谷ありの難所続きの中、生きていく定めにあり、辛く能動苦しく悲しみ多い中に、喜怒哀楽しつつ揉まれていく。いくらこれを避けて通ろうとしても、立ちはだかってくるのがこの世であり娑婆の世のしきたりになっている。
昔からこうした辛く苦しく悲しみ多い中で、何とかこの辛く苦しく悲しみを解決できないものかと数多の人達が取り組んできたが、釈尊の知られたように「一切皆苦」の中からはのがれようもない。
そこには我々の、「生きる」という態度にあった。