公開講座『マダム・バタフライの素顔~原作と音楽から考えるその現代性~』

札幌文化芸術劇場と北海道二期会の共催で、2月21日プッチーニ作曲『蝶々夫人』の公演があり、その上演に先立って、アリアの生演奏を交えながらこのオペラについての音楽学者の講義があった。
 講師は札幌大谷大学の千葉潤教授と、主役の佐々木 アンリさん岡崎 正治さんのお二人。

 『マダム・バタフライ』の作曲家であるプッチーニは1858年生まれで、先輩に当たるヴェルディは1813年生まれなので45年後の作曲家である。
 プッチーニは400年程続いたイタリアオペラの最後の大作曲家だと言っていい。彼は有名なワインの産地トスカーナの小さなルッカという町に生まれ、教会のオ