連載:読書感想文

12、『珍品堂主人』(井伏鱒二著)は本物骨董屋の姿を描く

『珍品堂主人』 井伏鱒二著 中公文庫
2018年1月25日発行
ー先ず山奥の農家を訪ね、本当に味噌の匂のする味噌を買って来る必要がある。珍品堂はそう思って、近県の山奥で美人部落と云われている村を物色し、利根川上流の藤原村、荒川上流の昇仙峡御岳村、甲州早川上流の奈良田村、この3つのお村の地形を地図で調べました。
ーとにかく、読了しましたが、この骨董屋珍品堂は、骨董は、女と同じだ、ということを証明しました。特に面白いということはなく、奇妙な鑑定の連続を読み続けただけでした。そして、赤線を引いた箇所は、上述の所だけでした。
ー他に、今日、山梨県立文学館講堂で、