連載:あきない世傳 金と銀

買うての幸い、売っての幸せ あきないシリーズ⑻


裃に用いられ、武士のものとされてきた小紋染めを、
何とかして町人のものにしたい-
そう願い、町人向け小紋染めを手掛けるようになった
幸たち。
思いは通じ、江戸っ子たちの支持を集めて、
五鈴屋は順調に商いを育てていくが…。


新しい江戸紫の小紋染めを売り出した五鈴屋。
小紋染めは瞬く間に江戸で人気を博すようになる。
麻疹の流行や上納金などの受難もありながら、
五鈴屋一同が知恵を絞り、
買うての幸い、売っての幸せを江戸に広げていく。


八代目も決まり、新しい紋様を売り出すこととなり、
梅松渾身の型紙が出来上がる。
不穏な動きをする音羽屋や、再登場したあ