真夜中の空と自分と

お風呂上がりに外へ出るのは日課だ
雨が降っている日以外は、いつもそうしている。
そして
両腕を広げ、背伸びをしながら空を見上げる

視力が落ちたせいで、見える星の数は減ったのだろう
暗い場所でも見えるのは、せいぜい3等星までだろうか。

冬の大三角。
オリオンのあの赤い星は消えるか、
と思っていたら又見えるようになっていると言う。

全集中で星を、宇宙を見上げると、そこはもう無音の世界。
いや、耳を澄ませばキラキラと、ウィンドチャイムの音が聴こえる…
ような気がする。


夜毎、身体が冷えるのを覚悟で空を見上げるのは
結局のところ、山が恋しいから。