柔らかな皮、滴る餡…「伊勢屋」(東十条)の【たい焼き】

JR「東十条駅」から地下鉄南北線「王子神谷駅」に向かって商店街を歩くとケバブを焼く匂いや辛子の染みが鼻をくすぐる。賑やかな通りだが、行きかうのは老人ばかり。毎日が「敬老の日」のような通りだ。

そんな一角に日本の「たい焼き」で勝負している「伊勢屋」。けなげな姿を見ると、「応援しなくちゃ」と思う。国際色豊かな通りを歩くと、日本人という意識が強くなる。

「たい焼き」を二個買った。
1個、140円(税込み)。これで応援したつもり。みみっちい!
それはそれとして店の前のベンチに腰を下ろし、丸みを帯びたたい焼きをみつめる。指にふんわりと厚さを感じる皮だ。かぶりつ