国指定史跡「ナガレ山古墳」

奈良県広陵町にある馬見丘陵公園ないにある「ナガレ山古墳」
墳丘全長105m、前方部を南に向ける前方後円墳で築造は5世紀前半。
墳丘は2段築造で周濠は持たない。東側は土取りで破壊されていたが、20年の歳月をかけて復元整備されている。かっては西側の佐昧田の谷から優美な姿が望まれたという。
前方部墳頂では粘土槨の埋葬施設が確認され、棺の内側に塗布されていた水銀朱が残り、棺外からは刀型、鍬先形、鎌形鉄製品が出土している。くびれ部は前面バラスが敷き詰められ、家形、盾形、囲形などの形象埴輪や刀子形、ヤリガンナ形などの工具型石製品が出土している。
下左:墳頂からくびれ