吉村昭の作品から、シーボルト事件に興味を持った。事件の当事者は高橋景保だが、父の至時（よしとき）も連座、とされて墓を暴かれた、と朧な記憶がある。
景保は伝馬町の牢に投獄されて4か月後に獄死、遺体は塩漬けにされ、1年後に斬首されている。入牢中の4か月は地獄のような日々だったに違いない。

高橋父子の墓は上野・松が谷の源空寺にある。上野広小路発の都バスを、東上野6丁目バス停で下車。東京の代表的な寺町の中を北へ向かう。
源空寺はとても明るく、モダンな境内。（写真左）
墓所は通りを挟んだ向かい側。

今日は午後から雨の予報だが、昼前から日が照りながら霧のような雨