のどかなひととき

工場の守衛室へ座って来訪者をまつ。
 第二工場は暇だ、半日で納入トラックがせいぜい15から20台。
 退屈この上ない。
 入口にむかって椅子にかけると、窓のむこうは工場敷地のしばふで、数本の低樹木と、いまさつきの朱色が鮮やかだ。それを眺めて、5時間ちょうど。
 左前方のお隣さんは、なんと棺桶のとんやさん。
 背丈ほどの段ボールをトラックへ積んだり、たまにながーいトレーラーが入って幾つものなが箱を搬入している。
 社員出迎えで、八時頃立渉するのだが、ちょうどそのころおとなりさんも忙しく立ち働いている。
 ワタシも遠からず、箱ののお世話になることだろう。