外面・そとづら


友人の夫は毎朝、家を出ると、近隣の人たちに
「おはようございます」
とさわやかな声で挨拶をします。
ところが台所で水仕事をしている友人は、
その声を聞くたびに、複雑な気持ち
になるのです。


さらに日中、近所の主婦友達から
「あなた本当に幸せね。毎朝、旦那さんの
さわやかな挨拶にすごく感心しているのよ」
と言われます。
そのような夫に、友人の複雑な心境は
増すばかりです。


友人のSさんの夫は、家では呼ばれても
返事をしません。
食事の時も無愛想で、食器もそのままに
「ごちそうさま」
の言葉すら口に出したことがないというのです。


他人と接する時