セルビアのワクチン接種の記事から考えたこと。

5月に終わり頃、こんなタイトルの新聞記事を読んだ。「 セルビアの接種366万回、3分の2供給 中国、ワクチン外交で存在感 」。

記事によると、コロナウイルスが猛威を振るう中で、自国のワクチン確保に懸命だった欧米と対照的に、途上国などへワクチンを供給して存在感を増したのが中国で、欧州連合(EU)未加盟の東欧のセルビアもその一つ。現在、中国の「ワクチン外交」の最前線になっているのだという。

セルビアは一時、世界有数のスピードで接種が進んだ「ワクチン先進国」だった。少なくとも1回接種した国民は3割を超えている。これに大きく貢献したのが中国である。人口約70