~~ 舌で話すな心で話せ ~~


「無舌居士・むぜつこじ」
とは、江戸落語中興の祖といわれ、
明治33年、61歳でこの世を去った
三遊亭円朝の戒名です。


話芸に舌は欠かせないのに「無舌」とは、
なかなか理解しにくいことです。
これは、円朝の禅の師匠であり、
幕末の江戸城無血開城の立役者として名を馳せた、
山岡鉄舟の教えに由来するそうです。


円朝は生前、鉄舟の
「舌で話すな、心で話せ」
という教えに従い、その人物の心になること
を大切にしていました。
上辺のテクニックに走り、スラスラ話す弟子には、
「心なしで話すから少しも情が移らない」
と叱ったそうです。


とかく私たちは、自