うつせみ(空蝉)

広辞苑には、(現人(うつせみ)に「空蝉」の字を当てた結果、平安時代以降にできた語と注釈がある。)、日本国語大辞典の表現を含めた説明は次の通り。
① セミの抜け殻。また、蝉。
② 転じて蝉。
③ 魂が抜けた虚脱状態の身。気抜け。虚脱状態。
④ 源氏物語の巻名。(第3帖)
⑤ 現にこの世に生きているひと。また、この世。現世。この世。人の世。うつそみ。
⑥ 『身』、「命」、「世」「人」、「妹」にかかる万葉集の枕詞。
⑦ 魂が抜け去ったさま。気抜け。虚脱状態。
⑧ 萌抜けの殻の形容。からっぽ。
⑨ 空蝉の世は、仏教の無常観と結びついて、儚いこの世。
 普通、蝉の