実はこの時中川さんに聞いて、初めて知ったのだ、カスバとは城壁に囲まれた要塞のことをいうのだそうだ。
「じゃあ、カスバの女というのは要塞の女ということ。」
「まあ、そんなところです。」
そうボクたちは歌謡曲カスバの女でカスバをイメージしがちだが実際のカスバはまるで違うもの。そのことのついて、旅の達人、蔵前仁一氏の「カスバの女は哀しい酒に酔っていたか」という文章が面白い。
「ご存じの方も多いと思うが、カスバの女という古い歌謡曲がある。カラオケでは今も人気の高い曲なのだそうだ。歌詞の内容はこうである。
涙じやないのよ/浮気な雨にちょっぴりこの頬濡らした