新盆

昨年亡くなった夫の新盆を家族だけでひっそり行った。生憎の雨降りで、山上にある市の霊園迄行くのは気骨の折れる事だった。
毎日の通勤で、山道走行に慣れている娘は、見事なハンドルさばきでお墓を目指した。駅からはシャトルバスが運行され、車の運転が出来ない人のお墓参りを助けていた。

お墓に着くと、雨の降り方が激しくなり、傘をさしていてもしぶきで身体が濡れて、気持ちが悪いことこの上無い。孫に荷物を持たせ、少し急な階段を上った。いつまでこの階段を上る事が出来るだろうかと思いながら❗️

雨の中を三々五々お墓参りの人が訪れ、人の姿と線香の匂いが絶える事はない。雨が激し