白い波打ち際が
続く美しい砂浜
大きなガラス窓から
見晴らす蒼い海
水平線は僅かに弧を描き
夕方の茜色が
仄かに風景を染めていく
苺色の華やかなソーダ水
プルメリアの白い花をあしらった
丸い大きなグラスに
なみなみと注がれてきた
ファンタジックな世界
差し込む夕日に
ますます赤味を増す苺色
よく冷えた刺激的な甘さが嬉しい
柑橘系のケーキの味わいに
マッチして夏の夕暮れは至福
風の戦ぎのような
トレモロの曲が
店内を吹き過ぎる
フルートのさり気なく
甘いメロディー
宮前丈明の"Le Tremo