季節に生きる

緊急事態宣言が発令されてから、いつしか人
込みを避けて出かけないのが日常になってし
まいました。幸いここ数日は感染者数が下が
り始め、一時ほどの緊張感からは解放されつ
つあります。

気が付けば、東京五輪もパラ五輪も終わって
、さて次はなんだとなんとも落ち着きのない
空虚な時間を過ごしています。蝉の鳴き声が
少なくなって、夜になればコオロギの透き通
った声が聞かれるようになりました。

行水の捨てどころなし虫の声  鬼貫

なぜか日本人は虫の声に敏感だとか、自然豊
かな環境できめ細やかなこころが育まれ、四
季それぞれの生きものの誕生や死を見て、命
のはか