連載:絵画

漫画家 白土三平が死んだ。

昨日、オフ会で帰りの電車の中、白土三平の訃報をみた。

以前、NHKの番組の中で黒人の人が本屋で「カムイ伝」を立ち読みしていて、「この漫画は、漫画じゃないんだ。スゴイんだ。」と興奮して話していました。

僕も子供の時にカムイ伝を読んで震えました。
山々から阿鼻叫喚の轟音とともに現れる「鳴」と書いてある筵旗。津波のように押し寄せる一揆。その中に戸板に乗せられた修験道の姿の小六。武士の頭を次々と鉄槌で砕きながら進んで行く。最後は城の中になだれ込み全てを廃墟にしてしまうが、結局、幕府から新しい大名が送り込まれて元に戻ってしまう。
それが60年代に起きた安保闘争