降り積もる記憶

  ここ2年間、コロナという単語を目にしない日は
なかったし、耳にしない日もなかった。
コロナを抜きにして現実の生活を自由に送ることは
不可能に近かった。

 この2年間を境に過去と現在は分断されてしまった。
未来が見えなくなり、とりわけ人と人と会うことが
難しくなってしまった。

 でも、ここに来て漸くおぼろげながら出口に煌めく
光が見えてきたのは喜ばしい。

 この2年間、気軽に会うことが出来なかった娘夫婦や
孫たちとも先月会うことが出来た。
特に初孫は11月に生まれたので、私にとって11月は
とびっきりの鮮やかな色がついた記憶に浸ることが
出来る。