「2596」視線の先、勝訴判決~支援運動

〇24日、銀座・東劇で上映の「シネマ歌舞伎―2010熊谷陣屋」11:15の部を鑑賞する。
昨年以来、病床にある中村吉右衛門が、2010に旧歌舞伎座さよなら公演で演じた渾身の舞台を映画式に撮影、上映した作品で、封切後、久し振りの再鑑賞だ。永年の贔屓なだけに複雑な思いで鑑賞した。映像中、本人が説明する26歳の初役から観続けた熊谷である。
年月追うにつれ、公達と我が子と入れ替えて、主君の命に従った熊谷直実の苦悩表現が深くなり、事情を知らなかった妻の嘆きを受けている熊谷の思いが、観客に伝わってくるようになった。世を捨てて僧になる幕切れ、熊谷の修羅道の嘆きは映像で