連載:妄想爺やの春夏秋冬5

萩原朔太郎『虚無よりの建設』詩人の人生観

たまたま、古本屋で見つけた、あの詩人荻原朔太郎自ら人生観を書いた本である

手に取り開いて目を通して、なかなかの掘り出し物だと思った

荻原朔太郎の詩には、中学か高校の教科書で出会った

当時の僕はその異様な世界に、わけのわからない感性についていけなかった

そして、歳をとり壮年になり、なんとはなしに、気になりだしていた詩人であり詩である

詩だけでなく小説などを読むと、その作者の人生観、価値観が知りたいなど思う

だが作品だけから、それを紐解くのは難しい

それだけに、詩人、小説家が自ら書いた自叙伝的な本は貴重だ

何より、荻原朔太郎自ら書いた人生観に