童話にたんぽぽ珈琲淹れる術



 《夕刻からぐっすり眠ったので 目が覚めてしまった

 数十年前のドラマの 再放送を知り録画することに

 あの当時何歳で 何をしていたのかなと考える》


 太陽の色に似たくてたんぽぽ黄  遠藤タミ子

 たんぽぽや潮鳴り遠く届く午後  松宮幹彦

 駅のホームに白と黄の蒲公英  アロマ

 たんぽぽや転び上手に子が遊び  佐野美恵子

 たんぽぽに大地うきうきしてきたる  西美知子

 コンビニへ寄ってそれからたんぽぽへ  白倉ボラン

 たんぽぽに一直線にくる日差し  西美知子

 たんぽぽの起伏に添つてゐる大地  西美知子