子供の頃のJR中央線はトンネルが多く、トンネルに入るたびに窓を閉め、また開け、まった閉める。
あまり得意になってやれば、顔はススで黒くなり、着ている服は匂いが付いてしまった。
当時はいやな気持になったが、今となっては懐かしい想い出となり、最近は観光用にSLの再登場。
スピードと効率を求める現在にあっては、相反するものですが、鈍行でのろのろ旅を憧れるようになった。
ヨーロッパの汽車旅 (辻邦生)
この世の愉しみのなかで、私は旅する愉しみをその第一に数える。酒を飲む愉しみもある。読書の愉しみもある。
友としゃべる愉しみもる。美しいひとと会う愉し