公安は恥を知れ !【大川原加工機「不正輸出」事件】(雑誌「世界3月号」青木理)

横浜市瀬谷にある大川原加工機は、液体を噴霧・乾燥して粉末化する機械を開発製造する会社で、この分野ではリーディングカンパニーである。更に、海外にも販路を持つ会社だ。この会社の製品輸出を巡って公安は、生物兵器にも技術転用されかねない技術を不正に輸出したとして、社長以下3人の重役を逮捕し検察も起訴した。

 被告人には全く身に覚えのない嫌疑であり、一貫して罪状を認めなかった。そのため、3人の拘束は、検察が公判維持が難しいと異例の起訴取り下げをするまで300日以上に及んだ。その中で収監中、被告人の一人は癌が発見・悪化し、手遅れになるまで保釈が認められず死に至