その英語版をみて陽一は驚いた...
本の装丁が立派だったことよりも
その中身に・・・
ところどころにある挿絵
そして何よりも最後にあった解説
その解説を書いている人間
それはジェニファー
アイルランドのジェニファー・マコーネル
だった
挿絵には名前はなかったが
美術科出身のジェニーだとただ思いこむ...
すぐにお礼を言うため
陽一はナオに電話する
「ナオ、挿絵と解説つきの英語版
びっくりしたよ!」
「ああ、あれはね
実は出版の2週間前に
ジェニファーからエクスプレスで
手紙が送られてきたの
私の最終稿にジェニーがコメントをくれてね