一寸先は闇、いつ投稿できなくなるかわからんので、もう一丁行っときます。

昔昔駿河国に1人の爺がありました。山で竹を刈って来て色々な器を作り、それを売って渡世にしていたので、竹取りの翁と謂い、また箕「み」作りの爺とも古い本には書いてあります。

この箕作りの翁は或る日竹林に入って、鶯「うぐいす」の卵が巣の中で一つ殊に光り輝いているのを見つけました。

それを大切に家に持って来て置きますと、おのずと殻が割れてその中からまことに小さな美しいお姫様が生まれました。鶯の卵から生まれた故に鶯姫と名を付けて、自分の子にして育てました。

だんだんに大きくなって、後には又とないような綺麗なお姫様になり、光り輝く故にかぐや姫とも呼ばれました。