梶原の渡し跡から川べりを離れ、福性寺を目指す。隣り合う白山神社越しに青い瓦屋根と花盛りのピンク色の木々が見える。梅か桜か、足が軽くなる。

この辺りの寺院は中世から近世の板碑を所蔵している所が多い。この寺も創建は不明だが、14世紀の板碑があることから、それ以前の開基と思われる。

隣り合う白山神社も鄙びた風情が好もしい社。参拝だけして立ち去ろうとしたら、掲示板に「戻って来た社宝」と張り紙があった。昔、奉納された刀剣が古物商に売却され、インターネットに登場したところを氏子が発見して、取り戻した、とか。当世風の出来事に感銘。
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