荷物(3年前の日記)

 40数年前、次男が誕生して一家は4人になり、
住んでいる団地が急に狭くなった。
止むを得ない、男の意地だと、一大決心をして
横浜の田園都市線沿線にそれなりの一戸建てを購入した。
サラリーマンが会社から資金を借りて郊外に家を購入する、
真面目に勤めて妻子を養いつつ、会社では階段を一段一段上る、
今思えば高度成長時代のサラリーマンの鏡だ。

 20年後、息子たちは就職して家出(独立とも言う)し、
私は新潟に転勤、横浜の家には誰もいなくなり、一家は離散。
新潟生活は8年半に及び、その後東京の会社へ転勤したが、
昼夜に亘って多忙で、横浜から1時間半の通勤は無理