赤いジャンバーとピンクのジーパン

捨てるのではなかった。
赤いジャンバーやピンクのジーパンをとっておけばよかったのに。

いい年をしたおっさんが赤やピンクで町を歩くわけにはいくまいとその衣服を捨てたが、今16インチ自転車でのサイクリングにはそのド派手なものがよかったのにと悔やむ。
なによりも赤色ならドライバーの目にとまり、事故にあわないですむ。
ふつう自転車で追いこしてゆく女性は「あら」という顔で見てくれる。
女子高生は笑顔で見てくれる。
なのに赤やピンクを手放した。

これをアメリカの友人に話すと、「日本人なら着物で自転車に乗ればいいじゃないか」と言ってきた。
なるほど、着物ならドライ