バン と音がして手に痛みが走った。
何が起きたのか分からない。
目を開けたら、いつもテーブルの上に置いてあるボールペンやハサミの入った箱を抱えたルンバが目を丸くしてこちらを見ていた。
受診の為、いつもより早起きしてクリニックへ行ったが、やっぱり心の底では不安がいっぱいで、精神的にも疲れていたのだろう。
薬を受取って帰宅し、「悪化はしていなかったよ」とルンバに伝え、着替えた後ソファーに横になった途端眠ってしまったようだ。
バンと音がして手が痛くなった時、確かバレーボールで友人と遊んでいたような気がする。
完全に夢の中にいたのだ。
ボールを落とさな