僕は小学生の頃、毎夏休み、冬休みに、父の実家のあった淡路島に帰省した
父、母、弟と4人、車で行った2、3泊のお楽しみだった
父の実家は代々続いていた農家
広い田んぼ、畑、小さな山を有し、少数だが鶏、乳牛も飼っていた
小学生の僕には、まさにアドベンチャーワールドだった
家屋は今風に言うなら和式の屋根裏部屋もある5LDK
当時、祖父、祖母のふたり暮らしであった
父を含む6人の兄、姉は別世帯を持ち離れていた
広い空き部屋ばかりの実家は、子、孫の帰省を待つかようだった
土間にカマドがあり、居間は板敷き、畳敷きで、部屋は障子で仕切られていた
ご
連載:妄想爺やの春夏秋冬7