英国の柳原蓮子  レディ・カロライン

 昭和48年頃の映画だが かなり話題になり、私は今でもその映画のいくつかの場面を覚えている。

 カロライン・ラムはデボンシャー公爵夫人の姪・ベスボロ夫人の娘である。結婚前の名前はカロライン・ポンソビー。魅力的な美人で英国社交界では「小妖精」と呼ばれた。19歳でメルボーン伯爵家のウィリアム・ラムに見初められ結婚。ラムは6歳年上、25歳の優等生である。2人はお雛様のようで、幸せいっぱいの夫婦であった。そこまでは。

 ただ、背後には勢いを増すメルボーン伯爵家 が 落ち目のデボンシヤー公爵家から社交界の華である令嬢を嫁に取り家格を上げるという政略的な危うい面