連載:妄想爺やの春夏秋冬7

大雨の日の電車の車内 雨の日 生命の物語

今日は、朝からの強い雨

こんな日に外に出かけたくはないが、今日は、シルバー契約である仕事の勤務日

乗り込んだ車両の座席のシートが、湿っぽい

雨に濡れた乗客らが座ったからだろう

走行中、車両の窓ガラスには、雨粒が上から下に、走行方向から逆の方向に、つたうように流れていく

たくさんの雨粒がひしめき、風に吹かれ、我先にと慌てているかのように、また、いくつかの雨粒が合わさって大きくなりもする

そして、窓の端まで流れていき、窓ガラスの表面から飛ばされていく

次から次から、新しく雨粒が現れては失せていく

まるで、細胞の新陳代謝を見るよう

ぼんや