趣味でつながる、仲間ができる、大人世代のSNS、趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)

よくあるご質問

連載:新聞記事

ちょっと気になった3つの新聞記事(1701)

 たびたび言及しているように、wakohは今や2つの新聞しか購読していない。朝日新聞と読売新聞がそれである。
 新聞には、情報が毎回溢れんばかりである。70億人を数える世界の人口の中では、到底捉えることのできないような事件が起こり、無限の情報が飛び交っている。
 新聞と言い、テレビと言い、インターネットと言い、無限の情報から極め、読者あるいは視聴者に選択的に精選した情報を伝達しているのである。そういうマスメディア、マスコミの力は絶大だ。その中でも、他社には気付かれぬうちに、独自の最新の情報を流す場合もある。いわゆるスクープだ。
 今や現役から退いて、15年にもならんとしているwakohは、そうした情報を、しかもさらに選択的に、二次的に接しているだけに過ぎない。
 だから、滅多なことで、あたかも自分独自の考えであるかのように、発言することは慎んできた。
 それ故、wakohはますます狭まった生活空間の中で、直接経験するようなことのみに、主として限定して、ここでの日記も書いてきた。

 けれども、新聞記事の中にも、wakohの経験と必ずしも無縁ではないような記事もある。
 現在、誰もが接し、それぞれの意見なり、考えなり、感想なりを、持っているであろう重大な事件・情報もある。
ロシアの非人道極まるウクライナ侵略や、世界的な新型コロナ感染症の何時収まるとも知れぬ2年5か月にも及ぶ蔓延・跳梁などは、さしずめその最たるものだろう。

 そうしたすべての人にとって否応なしに感じざるを得ないであろう事件・それに関する記事とは違って、しかしそれでも重大な意味は持っているに違いない3つの記事に触れてみたい。
 そのひとつは、5月13日付の読売新聞でも、朝日新聞でも、顔写真入りで報じられた、日本テレビホールディングス(HD)の社長に、石沢顕氏が就任したとの記事だ。よくよく見覚えのある顔の写真だ。氏名もよく覚えている。絶えてお会いしたことはないにせよ。80年東大文卒とある。学科までは記されていなかった。
 だが、実は、彼は1979年度、東京大学文学部社会心理学専修課程を、第5期生の一人として卒業しているのである。当時は、社会心理学は、心理学と社会学とから構成されたので、勢い、心理学的社会心理学と社会学的社会心理学の2つの系統に分かれた。石沢君は、社会学的社会心理学を専攻し、社会学出身の辻村明教授の指導学生であり、wakohは、心理学的社会心理学の教官だったので、それほど親しくは接していない。だから、あるいはwakohのことなど忘れているかもしれないけれども、wakoh自身はよく覚えている。だから、石沢君の社長就任を心から慶祝するものである。

 次は、大相撲に関わる。大相撲夏場所は、目下開催中で、6日目を終わって、上位陣が潰れ、地位だけからすれば、あたかも下克上であるかのような相を呈している。だが、wakohが今述べようとしているのはそういうことではない。5月10日付の読売新聞夕刊には、かなり大きな見出しと、その力士の前相撲に登場した写真入りの記事だ。
 普通は、前相撲のことなど記事として取り上げられることはまずない。大相撲に史上初の東大相撲部出身力士が誕生したからである。木瀬部屋に入門した須山穂嵩。24歳。角界入りには25歳までと言う年齢制限があるため、東大文学部に在籍のままま大相撲の世界に飛び込んだのである。
 夏場所3日目朝の前相撲に「須山」の四股名で初土俵。同じ16歳の新弟子を相手に初デビュー。素早く右を差して寄り倒したとのこと。
 市立浦和高から慶大に進学後、「仮面浪人」を経て3度目の挑戦で念願の東大に合格。格闘技に興味があり、未経験ながら相撲部に入って、のめり込み、主将も経験した由。だが、東大相撲部でも際立った成績を残していない由。卒業単位が足りず、当面は先行する哲学のゼミに出席しながらの両立だという。
 何しろ国立大学出身力士は過去に、46歳まで現役を続けた琉球大(理学部物理学科)出身の、元三段目・一ノ矢(高砂部屋)ら数人だけで、関取まで出世した力士はいない。よくぞ厳しい番付社会に飛び込んだものである。
 東大相撲部の創設に尽力した人を、wakohはある程度存じ上げている。東大相撲部40周年記念会には招待されて、出席してもいる。
 だから、「須山」を応援したい。誰も一度しかない人生。その選択を尊重する以外にない。出来ることなら関取にまで出世してほしいものだが。実に厳しい道のりではあろう。私学の相撲部出身で、アマチュア相撲で、数々の成績を残して、相撲界入りし、関取になっている沢山の力士はいるのだが。御嶽海や正代などは学生相撲出身の大関だ。

 第三の記事は、前二つとは打って変わって、5月10日の読売新聞の記事である。「取材帳」と言う欄だ。原則第2・4火曜に掲載の由。編集委員・伊藤剛寛氏による「辞書を開く」1と言う記事だ。
 日本語学者で、タレントのサンキュ―タツオさんにおもな辞書の特徴などを聞いたものなどを纏めた記事だ。

 国内の主な辞書を、分類(項目・見出し数)・辞書名・出版社・最新版発行年・ひとこと として一覧表に纏めている。その「ひとこと」が辞書の特徴を射ているのだから凄い。
 それによれば、大型辞典(約50万)はただひとつのみ。
『日本国語大辞典』(全13巻)小学館.
 wakohは取り揃えてはいない。
 中型辞典(約25万)3辞典
『広辞苑』岩波書店.
 wakohは、7版まで、すべて所持し、保存している。
『大辞林』三省堂.
『大辞泉』小学館.
 この両辞典も所持している。
 小型辞典(多くは約7万~約9万)9辞典
『岩波国語辞典』岩波書店.
『新明解国語辞典』三省堂.
 9辞典の内、この2つの辞典は、このパソコンのすぐ上に置いてあり、始終引いている。

 どの辞典をとっても、恐るべき努力・研鑚の賜物である。「それぞれに日本語と懸命に向き合い、格闘する世界が見えてきた」と伊藤剛寛氏は言う。
 wakoh自身はかつて『社会心理学小辞典』のために、数年間、大変な努力をしただけに、その編者に深甚なる敬意を捧げるものである。

 尚、冒頭には、”辞書編集部を舞台にした小説『舟を編む』(三浦をしん著、光文社)が本屋大賞を受賞して今年で10年”とあるが、もちろん、多大な関心を持って読んだ。映画化もされたが、その映画も実に面白かった。今も、wakohの書斎の一隅にあるはずだ。

 こういう次第で、三つのそれほど目立たぬ記事について触れてみたものである。


 

カテゴリ:ニュース・その他

コメント