病室からの榛名山

太陽が西に沈み関東平野の名山「榛名山」が山影を現す。板橋にある某大学病院8階の病室からの風景、秩父連山、赤城山、男体山、遥か浅間山も顔を出す、かって徳川家康は関東平野の中心地として江戸の町を荒川、利根川という暴れ川を開拓、開墾し人々が生活できる環境を時をかけ作りあげ世界一の街人口百万の「江戸」を造り上げ日本の首都としての「東京」として今日に至る。

建ち並ぶビル、今や東京は一千万人を要する大都会、そこには人々の泣き笑いが日々繰り返され、そんなちっぽけな人々の生活を嘲笑うように雲は西から東へとゆっくりと流れる。そして茜色に染まり一日が終りを告げる。明日退院