論語読みの論語知らず、憲法学者の歴史知らず。

 日本には言いえて妙、なるほど思えるような的を得た慣用句や故事が沢山あります。
タイトルの「論語読みの論語知らず」とは、正にこの故事です。
古来、儒教の経典である『論語』をしたり顔で語ることはできても、その教えを実践できていない者の愚かしさから、書物を読んでも表面的に理解するだけで真髄をわかっていない人をあざけっていう言葉です。
そして、「憲法学者の歴史知らず」とは、私が、この論語云々の故事に準えて表現した言葉です。
憲法学者で元東大名誉教授の「渡辺洋三」氏の著書「日本国憲法の精神」という書籍を読んでの私の感想を一言で表した表現です。

 私はここで、過