日本を常に考えた「国士」逝く   

憂国の士だった葛西敬之氏(81)亡くなった。国民の税金を食い潰す国鉄(日本国有鉄道)の莫大な赤字が問題化していた時代に国鉄民営化はある意味タブーで組合や世間の反発をかい、社会主義的経営のぬるま湯のなかで国鉄の非効率な現状を容認するなか、土光臨調の改革の一端として国鉄民営化を実施した「国鉄改革三人組」の一人、リニア中央新幹線計画、品川駅停車、財界からチャイナへの新幹線の技術移転に対して断固として反対を貫き、商売より国益と安全保障を優先させる「国士」として、日本の経営者の中でも憂国の経営者であった。

日本の安全保障の観点から、原発の必要性を訴え、日本の劣化