大山元帥と児玉大将。

最初に申し上げておきます。私は戦争絶対反対です。

トップと補佐役、総司令官と参謀長、最高責任者と現場責任者の関係であり、どこまで権限を移譲し、どこまで責任を取らせるかと言う問題で、こんな話があります。

日露戦争の時の満州軍総司令官大山巌元帥と参謀長児玉源太郎大将。

大山元帥は、芒洋としてトボケの名人でした。当時陸軍きっての智将と言われた児玉大将はかねてから、芒洋たる人柄の大山に心服し、『ガマどん「大山のあだ名」が司令官になるなら、俺が参謀長になる』と語っていました。

大山は総司令官に任命されると、この児玉を参謀長に起用し、作戦の一切を任せました。