長い節電になりそう

 関東地方が梅雨に入った頃から、政府は、夏季とともに冬季にも節電をしなければ、冷房や暖房需要の増加期には電力供給が足りなくなるとの予想と、節電協力要請を出すことを決めた。
 わが国では、11年前の東日本大震災以来、エネルギー及び電力需給についての根本的な対策の必要性が論じられているが、十分な対策の決定や導入には至らず、暫定的な対策で自転車操業的にしのいで来たと考えられる。
 本来、電力供給設備などは、建設や導入などに多額の費用と長い期間を要するので、急いで対策を講じることはほとんど不可能である。手っ取り早くできることは、最近需要が増加している暖房や冷房の