サンボの神様古賀正一

久しぶりにじっくりと本を読んだ、10歳の少年(古賀正一)がたった独りで満洲から(1946年)引き揚げて来たと言う話しだが、1000キロを歩いてです。それだけでも驚異なのに食べ物も、歩き続ける為の靴も自分で調達しながら。途中引き揚げ列車に乗せてもらったのはほんの少し、ロシア人とのハーフ、日本国籍の少年は列車から降ろされた。やむを得ない歩くことを決心する。
ロシア人の血にはコサックの血が色濃く入っていた、時々は人家のあるとこにも歩いたが、殆どは荒野だ。自然を五感で感じ慎重に見極める。川の音、匂い、上流か下流か、動いて水か止まっる水か、太陽、木、風と雲、野鳥の