国の原動力:電力

 エネルギーの形態にはいろいろあるが、今や、利用段階では、電力依存の割合は高まるばかりであり、電力なくしては、産業、生活、運輸・通信などあらゆる分野でほとんど活動は成り立たない。
 その電力がピンチである。夏の高需要期が始まったばかりというのに、電力需給逼迫注意報が出るほどである。
 2011年の東日本大震災以来、原子力発電の大部分が供給源から脱落してしまったのが需給逼迫の最大の要因であり、その多くが未だ復帰していないことが、大きな理由になっている。
 しかも、国の主要活動を担う東京電力供給地域が特に難しくなっている。昔からの50/60Hzの壁も地域間融