おおらかな時代

まだ家にエアコンもなかった頃、会社の仲間を自宅に呼んで納涼会ということで、扇風機を回し、冷たいビール、冷やした西瓜やソーメンで涼しさを楽しんだ。
お開きになって私がみんなを車で送って行くことになった。

走り始めるとすぐ検問にかかり、免許証の提示を求められたが、こちらは浴衣で下駄ばき、何も持っていない。
歩いて取りに行ってくると言うと、明日警察署へ持ってくるように言われ、その日はそのまま解放された。

翌日、言われた通り免許証を持参すると「誰が言ったか?」と聞かれたが、もちろん警官の名前など覚えてはいない。
「それじゃ分からん」ということでチャンチャン。