思いがけない出会い②(会社の同僚・サボテン君)

会社の仕事は、あの履歴書のスキルでも何とかなりそうな感じだったので、ほんとにホッとした
とは言え、導入したてのオフィスコンピューターの操作を一から学んだり、和文、英文のタイピングの練習、売り上げの計上処理など、覚えることは数知れず
それなりの努力は求められたが、同県人の課長のおかげで、特に大きなストレスを感じることはなかった

私の直属の上司は係長のSさん
通称「サボテン君」
何で、この名前が付いていたのか
彼は、年に数回、アメリカへ行き、サボテンを買うのに全財産をつぎ込んでしまうほどのサボテンに熱い男だった
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