新涼の真昼眩しく澄む日差し



 新涼や油のごとく暮れなづむ  角川源義

 新涼や活き身透かせて車海老  鈴木真砂女 居待月

 新涼や真鯉はおのが影の上  鷹羽狩行

 驟雨去りゐし新涼のにはかなる  稲畑汀子

 運ひらきくればおのづと秋涼し  鈴木真砂女 夏帯

 新涼の咽喉透き通り水下る  西東三鬼

 新涼や尾にも塩ふる焼肴  鈴木真砂女

 注ぎぞめの麦酒音あり秋涼し  永井龍男

 カクテルに新涼の香あり宵の星  アロマ

 新涼のコーンブレッド美味しくて  アロマ

 独楽工房木の香のたちて涼新た  新井悠二

 秋涼し寝羅漢にして肘枕  米住小丘子

 新涼や朝