亡母の遺品の整理は済んでない。
箪笥はそのままである。
母は戦後に結婚した。
箪笥2棹で、リヤカーに積み嫁入りしたそうだ。
欲しかった自転車は買ってもらえなかった。
農家の娘であった。
戦中・戦後、名古屋や大阪から買い出しに来たそうだ。
祖母は娘の嫁入りの為、着物と米を交換した。
ハンドバックも交換した。
それらの品は箪笥の中で寝ている。
誰が用いる事もなく、私が死ねば処分されるだろう。
この記事を書き終えて、納戸を確認した。
すると着物もハンドバックも処分されていた。
ああ、戦後はますます遠くなる。
カテゴリ:日常・住まい