泡盛に漬け込んだ島トウガラシ 



 きささげの実やまひるまの風乾く  稲見寛子

 木ささげに夕日したたり美術館  熊切光子

 きささげを素揚げし生姜醤油掛け  アロマ

 きささげの千筋に垂るる秋暑かな  籾山梓月

 木ささげの枯れたる空の鳴りにけり 熊川暁子

 青松虫ばかりが山を占拠せる 大橋敦子

 夜のとばり青松虫は降るやうに  長谷川千枝子

 声に似ぬ青松虫のうすみどり 浅井青二

 宅配便青松虫のこゑにくる  箕輪カオル

 青松虫の声笛を吹くように  アロマ

 猛暑なほ青松虫の声ふえて  青木陽子

 青松虫南