「過ぎてしまえば笑い事の嫁姑戦争」挙式・披露宴編

---------- 挙式

式は、神前結婚式だった
両家の親族が両脇にずらりと並ぶ中での、指輪の交換
彼は、これ以上ない緊張した様子
何の躊躇いもなく、すっと「右手」を差し出した
この場面で、何か間違いが起こることなど全く頭になかった私は、その右手の薬指にグイっと結婚指輪を押し込んだ

ほんの数秒後、「間違い」に気づいたらしい彼
右手の薬指から、指輪を外そうと必死にもがいてる気配が読み取れた
周囲に気づかれまいと、顔だけは正面をグッと見据えたまま
その顔が次第に赤くなっていく…
いや、そんなに必死にならなくても、式が終わってから