13、「暗黒日記」 英国に厭戦気分が満ちるというデマ、B29と竹槍、浅草観音の効験、松本と会談戦後の終結条件など、ローズベルトの死、ヒムラ―無条件降伏の声明

・3-21 どの新聞も流言飛語が盛んになったこと、その原因が政府が事態を発表しないことからきていることを書くようになった。「朝日」の社説「民心の奥に要塞を築け」では、「赤飯とラッキョウを食えば爆弾に当たらない」という迷信が流行しているとある。「ドイツが前大戦において突如内部より崩壊したのも、政治判断と現実感との欠如のため迫り来る危険を認めることができなかったからである」と言っているのはよほどの奮発だ。
 昼のラジオで、硫黄島の勇士が、最高指揮官を先頭に玉砕したことを伝えた。敵の発表でも確か2万人近くの死傷者ありと。p304
西部戦線におけるルンドシュ