「旅立ってしまった親友、近藤君の思い出」

歳を取ると昔仲良くしていた友人が一人、また一人と旅立って行きます。その友人との楽しい思い出の場面が走馬燈の絵のように浮かび上がって来ます。

2年前に亡くなった近藤達男君は仙台の大学時代の同級生でした。

何事にも情熱的で夢多いロマンチストでした。大学の赤レンガの建物の屋上で私が撮った近藤君の学生服の姿の写真を思い出します。

やがて卒業し就職しました。東海村の日本原子力研究所で金属の腐食の研究を始めました。

私は何度か東海村の近藤君の所に遊びに行きました。新婚だった彼の家に泊ったこともありました。

そしてその後、私が留学していた